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白刃

たまには自分も載せておかないということで、刀を担当しています。刀を使用する技を三田井では白刃と言っています。白刃から鍔止め、脾腹、2丁越しとなります。大太刀合わせで刀の振り方を習得した後に習う技になります。棒は半棒を使用します。半棒は長棒を刀に切り落とされた状態でいかに戦うかを考えられています。

鍔止めは初太刀の八相からの唐竹切りに半棒は鍔の部分を押さえにかかり、それ以上の斬撃を防ぎにいきます。刀は斬撃が止められたので引き、さらに強い斬撃で仕留めようと振りかぶりの唐竹切りに、半棒は腰を低く落とし間合いを狂わせ頭をエサにして待ちます。しめしめと切り落とそうと振り下ろす刀を払いにかかる半棒、払われた刀は虚をつかれ隙ができ、それに乗じ刀を奪いに半棒が寄せていきます。現在ではシノギに棒を当てますが、腕の間や手首に当てて、といった技の変化があります。捥ぎ取られまいと抵抗しますが半棒に巻かれ、半棒もまた奪いきれずにという形になります。

脾腹は脾臓を狙う守る技になります。初太刀は八相から袈裟切り、受けられたのですかさず半棒の空いている腹部へ薙ぎ、半棒は見越してさらに受け止めます。受けられたので反対の脾臓へ薙ぎ、半棒は徐々に間合いを詰め相手に振らせる間合いを与えず、受け間合いが詰めっているので、刀は押し切るしかなく半棒に巻かれていきます。

2丁越しは鍔止めと技の構成は似ていますが、鍔止めで虚をつかれず、あるいは間合いを詰めれていなかった際に再度払い間合いを詰める形となります。もしかすと鍔止めの初見殺しに対応する技かもしれませんが。

どちらにせよ、まだまだ未熟な技披露となり一層の修練が必要と感じております。